精神科の長期入院と内情

先月辺りにこちらの記事がTwitterのトップに上がっていた

https://toyokeizai.net/articles/amp/379923?page=3

内容は精神科の過度な長期入院についてであまりの長さと理不尽さに驚愕した。

ただ40年程ではなくとも私が入院していた病棟にも年単位で入院されている方はざらにいて他人事とは思えなかった。

 

私がいた病院は閉鎖病棟しかなく、軽度、又は短期的な患者は2階。長期的、また重度の患者は3階という形になっていた。

上記のサイトでは長期入院の問題を定義しているが私は更に病棟内の環境についても疑問を感じる部分が実際に入院して多々あったので、簡潔だが自分のいた閉鎖病棟内の決まりのようなものを記載しておく。

 

(ここからは2階で軽度の人が主な病棟)
・持ち込める飲み物はペットボトル一本で午後3時になったら空の状態で戻さないといけない(それ以外の飲み物は食事の時に出されるお茶、水道の水のみ)
・携帯は1日15分(申告制)
・ナースコールが無いので具合が悪くなったらナースステーションまで自分の足で行かなくてはいけない(しかも看護師さんがみんな作業中などで忙しいと後でねと言われどんなに具合が悪くてもすぐに取り合ってくれない)
・お菓子など食べ物は一切持ち込み禁止
・ご飯は朝食は食パン2枚とジャム、昼夜はゲ◯(言葉のチョイスが悪くすみません)を少し固形にした中身が全くわからないドロドロのおかずとよくわからない副菜のみ
・看護師さんのお昼時間は終わるまでどんなに呼んでも来ず、対応などは一切してくれない(ナースステーションには居るのにも関わらず)←個人的にここは一番どうなんだろうと思っている。自分がいる間は恐らく無かったと思うがもし看護師さん達が楽しくお弁当を食べている間に患者さんがパニック発作過呼吸状態で倒れてしまったりしたら一体どうするのだろうか。

 

(ここからは3階の病棟の話でこちらに一定期間いた子の話を聞いての内容)

・入院期間は10年などざららしい

・病室は畳で扉は牢獄の様な鉄格子になっている
・病棟の入り口にトイレットペーパーが置いてあり、トイレの度に看護師さんに申告して貰いに行かなければいけない(勿論病棟のトイレにトイレットペーパーは無い)

(恐らく食事関係や時間帯の規則や内容は2階と同じだと思われる)

個人的にトイレットペーパーについてが理解できない。一体何故トイレに置かないのか。トイレットペーパーで危険な行為が出来るのだろうか。ならば2階も申告制にするのでは?

3階の病棟の入り口の隣がOT室だったので毎週来ていたのだが病棟からはうめき声のようなものが聞こえてきたり、OT中にトイレに行く場合3階のトイレを借りるのだがトイレットペーパーを貰って入るのがとてつもなく嫌だった。もしトイレ中に足りなくなって取りに行きたくても脱いだ状態で行く訳にはいかないし。

 

…とこんな感じの病棟だった。勿論病院によって全く違うというのはわかっているが少なくともこの病院には二度と入院したいとは思えない。

 

無意味な長期入院と共に患者の病状や人権を奪うような入院の内情についても問題として取り上げて欲しいと思っている。